〇月吉日や「大安吉日」と書かれたものを目にしたことはありませんか?また「思い立ったが吉日」ということわざもあります。実際に「吉日」がどのような日を指すのか、意味や使い方について詳しく調べてみました!
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吉日とは何?いつのことを言うの?
「吉日」とは、「縁起の良い日、何かを始めるのに適した日」を指します。カレンダーで確認することができます。
吉日を使用できる日は?
吉日は、主に祝い事に使われます。
- 結婚式
- 披露宴・謝恩会・祝賀会の通知
- 出産のお祝い
- 開店のお知らせ
- 創立記念日
- 新築や引っ越しのお知らせ
- 挨拶状
基本的にお祝い事全般に使用され、「縁起を担ぐ」という意味合いも含まれます。そのため、特に日付にこだわらない場合に限られます。
「思い立ったら吉日」「思い立つ日が吉日」ということわざがありますが、これは「何かをしようと思ったら、その日を吉日と考え、すぐに始めるべきだ」という意味です。カレンダーや占いでよく見かける「大安」「一粒万倍日」「天赦日」も吉日の一種です。
吉日とは反対に「縁起の悪い日、何かをするのに適さない日」は「凶日(きょうじつ)」と呼ばれます。
吉日を使用しない方がいい場合もあるの?
吉日は祝い事に使うのが基本です。
- 法要のお知らせ
- 弔辞
- お詫びの手紙
- ビジネスに関する文書(送付状、注文書、見積書、督促状、保証書など)
- 遺言状
- お礼状
法事や弔辞などご不幸に関わる出来事については、吉日は適しません。またお詫びを伝える手紙も、縁がいい日と結びつけることはよくありません。
またビジネスの文書の場合は、正確な日付が重要となるため、吉日は使用しません。
遺言書においてもいつ書いた文書が重要のため、吉日を書くと無効になる場合があるため、必ず正確な日付を記入しましょう。
さらにお礼状を書いた日がわからないと失礼にあたるとのことで、お礼状にも吉日は使用しません。
ビジネス文書における「吉日」の注意点
ビジネスで使用する文書には、契約書や納品書、請求書などがありますが、これらに「吉日に契約いたしました」「吉日に納品いたしました」と記載するのは、トラブルの原因となることがあります。これらの文書には必ず「○月○日」と具体的な日付を記入する必要があります。注文書、見積書、督促状、保証書なども同様に、正確な日付を記入しましょう。
社内の報告書などでも、一般的に「吉日」を使用することはありません。むしろ「日付を曖昧にしている」「正確な日付を特定したくないのか」といった疑念を生む可能性があります。さらに、「吉日」が記入された注文書や請求書などのビジネス文書は、受け取った経理担当者が困る場合があります。
また、謝罪文書に「吉日」を使用するのも避けるべきです。受け取る側に悪い印象を与える可能性があります。ビジネスにおいては、「吉日」の使用は避けるべきと覚えておくことが重要です。ただし、記念式典や移転のお知らせ、懇親会などの慶事に関する社交文書では、「吉日」を使用することができます。
ビジネスでの「吉日」の使い方
ビジネス文書や手紙で、慶事に関する社交文書に「吉日」を使用する際のポイントを解説します。
「吉日」を使うときは、日にちを書かない
「吉日」を使用する場合は、「令和○年○月吉日」と書き、具体的な日にちは書かないようにします。個人的な日記や私的な文書では、日付の後に「吉日」と追記しても問題ありません。
縦書きや横書きでの数字の表記
通常の文書と同じく、縦書きの場合は漢数字、横書きの場合は算用数字(アラビア数字)で記入します。日付は和暦・西暦どちらでも構いませんが、一般的には和暦が多いです。
【縦書きの場合(漢数字)】
- 令和六年八月吉日
- 二〇二四年八月吉日
【横書きの場合(算用数字)】
- 令和6年8月吉日
- 2024年8月吉日
吉日以外の言葉
「吉日」の代わりとして、「佳日(かじつ)」「嘉日(かじつ)」があります。どちらも「縁起が良くおめでたい日」という意味です。
月をまたいでしまう場合の対処法
文書を郵送する際に「月末に送り、到着が翌月になる」「送るのが遅れて翌月になる」場合、記入日や発送日を書くのが基本です。「○月吉日」と記入し、消印が同月であれば問題ありません。
まとめ
- 吉日とは「縁起の良い日、何かをするのに良いとされる日」のこと。
- 主に慶事で使用される。
- ビジネスでは吉日を使用せず、正確な日付を記入する。
- 法事・弔事には使用しない。
- 遺言書に吉日を書くと無効になることがある。
- ビジネス文書で慶事のお知らせや手紙で吉日を使用する場合は「令和○年○月吉日」と書く。
- 吉日の代わりに「佳日」「嘉日」がある。
- 郵送で月をまたいでも問題はない。
吉日には種類があり、慶事に関することでは多用されます。逆に法事や弔事、ビジネスシーンでの使い方には注意が必要です。